車いすバスケットボール — 2019/2/10 日曜日 at 11:37:20

世界一のオランダと日本代表が国際親善試合

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攻守で存在感を見せるボ・クラマーをマークする北田千尋(左)=キッコーマン アリーナ(撮影/植原義晴)

2月15日に開幕する「2019国際親善女子車いすバスケットボール大阪大会」に出場するオランダ代表が、13日まで千葉県流山市のキッコーマン アリーナで事前キャンプを行っている。オランダ代表は、昨年の世界選手権で優勝した強豪チーム。8日と9日には、日本代表との親善試合が行われ、オランダ代表が2連勝した。

9日の試合は、オランダが高さと精度の高いパスワークで試合の主導権を握り、65-43で日本を下した。試合直後からハイポインターのマリスカ・ベアイアの4連続ゴールを含む、9点をリードするロケットスタート。第3ピリオドには一挙に21得点と、リードを広げた。

オランダの得点源、マリスカ・ベアイアとマッチアップする日本のキャプテン、藤井郁美(右)

一方の日本は、リバウンドを取っても相手の強いプレッシャーに押され、得意のトランジションバスケを発揮できず。時間をかけて攻撃に出るが、インターセプトされる場面もあり、苦しんだ。それでも、第4ピリオドは北田千尋の3ポイントシュートなどで追い上げ、さらにディフェンス面でも踏ん張り、相手の得点を10点に抑えるなど粘りを見せた。

オランダのエース、ボ・クラマーは試合後、「日本はすごくよくなってきている。とくにフィジカルとシュート」とコメント。北田も「昨年までは全く自分たちのプレーができなかったけれど、今回は相手があからさまに嫌がっていた。勝つのは難しくても、日本チームとして一段、レベルアップできていると思う」と話し、大阪大会に向けて気持ちを切り替えていた。

(取材・文/荒木美晴、撮影/植原義晴)