アルペンスキー — 2010/3/6 土曜日 at 15:21:10

アルペンW杯 スーパーコンビで青木が優勝!

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アメリカコロラド州のアスペンで開催されている障害者アルペンスキー・ワールドカップは4日(現地時間)、スーパー大回転と回転を1本ずつ滑った合計タイムで競うスーパーコンビを実施。女子座位の青木辰子が優勝した。また、男子座位では鈴木猛史が2位、森井大輝が3位に入った。

午前中に行なわれたスーパー大回転では、青木が2位につけた。1位とのタイム差は大きかったものの、続く後半戦の回転で青木が逆転に成功して、合計タイムでトップに立ち、優勝を果たした。

男子座位は、スーパー大回転では森井が2位、鈴木が3位となり、パラリンピックを目前に控えて、順調な仕上がりをアピールした。午後の回転では、互いの順位を入れ替えてフィニッシュ。優勝こそ、マルティン・ブラクセンターラー(ドイツ)に確保されてしまったものの、日本選手が表彰台の両翼を占める結果となった。

スーパーコンビは、バンクーバーパラリンピックで採用された新種目となっている。なお、ワールドカップでは前半戦のスーパー大回転を単独種目としても成立させており、1日で2種目の表彰が行なわれている。

◆青木辰子のコメント
「あきらめずに今自分にできることを2本集中して出せたことが、良い結果になりました」

◆鈴木猛史のコメント
「久しぶりにファイナルでメダルがとれて、ホッとしています。この調子でパラリンピックも頑張ります」

◆森井大輝のコメント
「日本チームで表彰台を独占する良い足がかりになりました。バンクーバーでは1・2・3位を目指します」

■■ 4日の結果(スーパー大回転/スーパーコンビ)■■

≪スーパー大回転≫

【女子座位】
2位 青木辰子(株式会社キッツ)

【男子立位】
9位 三澤 拓(順天堂大学)、12位 井上真司(顕正寺/菅平高原スキークラブ)、15位 小池岳太(セントラルスポーツ株式会社)

【男子座位】
2位 森井大輝(富士通マイクロエレクトロニクス株式会社)、3位 鈴木猛史(駿河台大学)

●途中棄権
狩野 亮(株式会社マルハン)、夏目堅司(白馬八方尾根スキースクール)、山本光文(めいほうぐるーぷ)

●失格(旗門不通過)
谷口 彰(株式会社相模組)

≪スーパー大回転≫

【女子座位】
1位 青木辰子(株式会社キッツ)

【男子立位】
5位 三澤 拓(順天堂大学)、10位 小池岳太(セントラルスポーツ株式会社)、14位 井上真司(顕正寺/菅平高原スキークラブ)

【男子座位】
2位 鈴木猛史(駿河台大学)、3位 森井大輝(富士通マイクロエレクトロニクス株式会社)

●途中棄権
狩野 亮(株式会社マルハン)、夏目堅司(白馬八方尾根スキースクール)、山本光文(めいほうぐるーぷ)

●失格(旗門不通過)
谷口 彰(株式会社相模組)

(編集/荒木美晴)

※この記事は、日本障害者スキー連盟アルペンスキーチームの堀切功氏からのレポートを元に作成しています。