【平昌2018】距離スキーの新田が優勝! 日本勢3個目の金メダル

by
メダルセレモニー後、荒井秀樹監督と笑顔で写真におさまる新田佳浩=撮影:フォトサービス・ワン/植原義晴

ノルディックスキー距離男子10キロクラシカル立位で、新田佳浩(日立ソリューションズ)が優勝。日本勢3個目となる金メダルを獲得した。新田は14日の距離スプリント・クラシカル立位で2位に入っている。新田が金メダルを手にしたのは、2冠を達成した2010年バンクーバー大会以来。

地元・北海道の産学官が連携して開発したシットスキーを使い力走する新田のんの

川除大輝(日立ソリューションズJSC)は10位、佐藤圭一(エイベックス)は11位。女子7.5キロクラシカル立位に出場した出来島桃子(新発田市役所)は12位、阿部友里香(日立ソリューションズJSC)は13位だった。女子5キロ座位の新田のんの(北翔大)は21位だった。

アルペンスキーは2本の滑走タイムの合計で競う男子回転が行われ、立位の高橋幸平(盛岡農業高)は17位、小池岳太(JTBコミュニケーションデザイン)は18位だった。また、座位は1本目でエントリーの約数の選手が失敗して途中棄権。2連覇を狙った座位の鈴木猛史(KYB)、狩野亮(マルハン)もフィニッシュできなかった。5位で2本目に駒を進めた森井大輝(トヨタ自動車)は、わずか0.25秒差で4位となり、表彰台を逃した。

パラアイスホッケーの3位決定戦は、地元韓国がイタリアを1‐0で下し、銅メダルを獲得した。両チームとも無得点で迎えた最終ピリオド、パックを持った韓国のエース、チョン・スン・ファン(FW)がスピードを活かしてサイドを駆け上がり、ゴールラインを超えたところからゴール前に強烈なパス。そこに走り込んできたチャン・トン・シン(DF)が合わせてシュートを決めた。これが決勝点となり、韓国の3位が決まった。

選手、監督やスタッフ全員が涙を流した。韓国はバンクーバー大会で6位、ソチ大会で7位。グループリーグを勝ち上がり、4強入りしたのは今大会が初だった。国内に6つのパラアイスホッケーチームがあり、平昌大会の開催が決まってからは、強化に励んできた。韓国戦のチケットは売り切れになるほど関心が高く、地元の大声援を力に、“アジアの雄”韓国が、歴史を塗り替えた。

予選のアメリカチーム。車いすカーリングは男女混合で、静止した状態でストーンを投げる

車いすカーリング決勝は、中国がノルウェーを6-5で競り勝ち、優勝。3位決定戦ではカナダが韓国に5-3で勝利した。

(取材・文:荒木美晴、写真:フォトサービス・ワン/植原義晴)