
2024年度に活躍した大学生を表彰する「UNIVAS AWARDS 2024-25」の表彰式が3日、東京都の品川インターシティホールで開かれた。「UNIVAS AWARDS」は、大学スポーツ全体の活性化を目的に、競技成績者のほか、学業の充実や大学スポーツの盛り上げなどに成果をあげた学生アスリートやスポーツに関わる学生、OB・OG、指導者、団体を選出する表彰制度。
6回目の開催となる今回は、パラアスリート・オブ・ザ・イヤーの部でデフバレーボール女子日本代表の中心メンバーとして活躍する梅本綾也華・沙也華姉妹(京都産業大)や、WPA公認第35回日本パラ陸上競技選手権大会の男子400m(T37)で日本新記録を樹立した楠見涼介(びわこ成蹊スポーツ大)、パラ水泳界の期待のスイマー近藤薫(岐阜協立大)ら7人が優秀賞に選ばれた。また、2大会連続でパラリンピックに出場したパラ水泳の南井瑛翔(近畿大)ら3人が入賞した。

表彰式には、柔道日本代表ウルフ・アロン選手、フェンシング日本代表宮脇花綸選手が駆けつけた。「パラアスリート・オブ・ザ・イヤー」の表彰には、ハンドボール元日本代表主将土井レミイ杏利氏が登壇。受賞者への激励の言葉と未来の日本を担うアスリート達にエールを送り、「学生のうちからデュアルキャリア形成についてしっかりと考え、行動することが人生を多角的に豊かにすると考えています。そこに気づきを与えるきっかけとなり得る式典に携われてすごく光栄に思います」と話した。
今年11月には日本初開催となるデフリンピック東京大会が行われる。昨年6月のデフバレーボール世界選手権で初優勝を果たした女子日本代表のキャプテンを務めた梅本綾也華は、「選手・スタッフ全員で気持ちをひとつにして試合に臨めた。チームワークがより深まった」と大会を振り返り、双子の妹の沙也華は「今回の世界一に慢心せず、東京デフリンピックでもう一度金メダル獲得を目指す」と、力強くコメント。さらなる活躍に期待がかかる。
(文/荒木美晴)