「愛知・名古屋2026アジアパラ競技大会」は24日、名古屋市総合体育館(レインボーホール)でボッチャの混合ペア(BC3)決勝が行われ、高橋和樹(フォーバル)と関根彩香(boccia club team AVANTI)の日本ペアが、世界選手権優勝のシンガポールペアを4-2で下し、金メダルを獲得した。
前半で3点をリードした日本は、第3エンドでも高橋が勝負強さを発揮。ボールの間にできたわずかな隙間を通し、ジャックボールにピタリと寄せる会心の一投で、さらに1点を加えた。第4エンドでは、シンガポールがジャックボールをコートの右奥ぎりぎりに置いて反撃を試みたが、関根が正確なアプローチを決め、日本は失点を最小限に抑えた。
最後まで冷静なプレーを貫き、勝利を引き寄せた日本ペア。高橋は「ボッチャを始めて12年間のなかで、最高の瞬間だった」と喜びを語った。第3エンドの一投についても、相手の投球やボール間の距離を計算して狙ったと明かし、「完璧なプレーができた」と手ごたえを口にした。
高橋と関根が初めてペアを組んだのは、2024年の台北で行われた国際大会。その大会でも同じシンガポールペアと対戦したが、「ペアとして未熟で何もできずに終わった」と悔しさを味わった。今大会は、それ以来の再挑戦。ふたりは世界選手権を制した強敵を相手に見事なプレーを見せ、雪辱を果たした。「最高のメダルが獲れて本当にうれしい」と笑顔を見せた関根。悔しさを胸に重ねてきた挑戦が、アジアの頂点という最高の結果につながった。
(取材・文/荒木美晴)
MA SPORTS 代表者、ライター