東京・品川区立天王洲公園で開かれている「Santen IBSA ブラインドサッカーワールドグランプリ2021 in 品川」は31日、第2日目が行われ、日本がタイを1-0で下し、2連勝とした。
Match 4:タイ 0-1 日本
初戦はキックオフから53秒で得点した日本代表が、2戦目も流れるような連携で試合開始29秒にゴールを決めて試合を作った。川村怜が自陣でじっくりとボールをキープし、スペースを作ったところで右サイドの黒田智成にピンポイントでパス。黒田がすかさずゴール前にボールを運び、左足で放った強烈なシュートは上段のゴールポストに当たり、先制点となった。後半はタイの猛攻を全員でしのぎ、得点を許さなかった。
試合後、黒田は得点シーンを振り返り、「練習通りのシュートができた」とコメント。明日のスペイン戦に向けては、「自分のタイミングでしっかりボールを動かしてシュートを打つことを心掛けているが、まだ決めるべきところで決め切れていないのでスペイン戦で修正したい」と語った。
Match 3:フランス 0-1 アルゼンチン
前回大会の得点王でありMVPのマキシミリアーノ・アントニオ・エスピニージョを擁する大会2連覇中のアルゼンチン。対してフランスは初戦からメンバーをガラリと変え、エースのフレデリック・ヴィルルが守備に徹し、プレッシャーをかけていく展開に。
分厚い守備を前にゴールが遠いアルゼンチンだが、前半19分、エスピニージョと交代したファン・イグナシオ・オビエートが先制点をマーク。一度は相手DFにシュートを阻まれるも再びボールを拾い、そのままドリブルでキープして右足を振りぬく鮮やかなシュートだった。これが決勝点となり、アルゼンチンが勝利した。
(取材・文/荒木美晴)