ブラインドサッカー — 2021/6/1 火曜日 at 17:20:07

【WGP2021】日本は世界3位のスペインと引き分け

by
後半9分、均衡を破る先制点を黒田が決めた=品川区立天王洲公園(提供:日本ブラインドサッカー協会/鰐部春雄)

東京・品川区立天王洲公園で開かれている「Santen IBSA ブラインドサッカーワールドグランプリ2021 in 品川」は1日、第3日目が行われ、日本は世界ランク3位のスペインと対戦し、1-1で引き分けた。

Match 6:スペイン 1-1 日本

世界ランク3位でドリブルやパスの精度が高いスペインを相手に、日本代表は巧みにプレッシャーをかけることができる黒田智成をワントップに置く布陣で臨んだ。前半はともに無失点と互角の戦いを見せた両チーム。先に均衡を破ったのは日本代表だった。後半9分、シュートを抑えたGK佐藤大介がすぐさま右フェンスにロングパスを送ると、黒田がドリブルでゴール前に上がり、DFをかわして左足でシュート。これが見事に決まり、待望の先制点を挙げた。

その後の時間帯もスペインにシュートを打たせず主導権を握った日本代表。後半18分には、相手にフリーキックのチャンスを与え、同点弾を決められてしまったが、格上を相手に1-1で締め、価値ある「勝ち点1」を手にした。2日はオフとなり、3日は世界1位のアルゼンチンと対戦する。黒田は「自分たちがこれまで練習してきたサッカーをして、世界一位に勝ちたい」と意気込みを語った。

Match 5:アルゼンチン 4-3 タイ

最後まで拮抗した展開を見せたアルゼンチンとタイ(提供:日本ブラインドサッカー協会/鰐部春雄)

先制したのはアルゼンチン。前半6分、アルゼンチンのコーナーキックからマキシミリアーノ・アントニオ・エスピニージョがボールを中に持ち込みシュート。これがタイのディフェンダーに当たり、ボールの軌道が変わってゴールに吸い込まれた。タイは同8分、相手のファールによるフリーキックのチャンスでパンヤーウッ・クパンが電光石火のシュートを決めて同点とすると、タイムアウトをはさんで、再びコーナーキックからの得点に成功し、1点リードで前半を折り返した。

後半は世界ランク1位のアルゼンチンがボールを支配。エスピニージョが2分、15分、16分と立て続けに3点を決め試合を優位に進めた。後半残り1秒でタイがPKで1点を返したところで試合終了となった。

(取材・文/荒木美晴)