ブラインドサッカー — 2025/5/21 水曜日 at 3:47:23

女子はオーストラリアと引き分け、男子はパリ銀のアルゼンチンに勝利!

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一時、負傷退場しながら戦線復帰し、果敢にゴールを狙う西山 ©︎Haruo.Wanibe/JBFA=グランフロント大阪うめきた広場

大阪駅前のグランフロント大阪うめきた広場で開かれている「ダイセル ブラインドサッカーウィーク in うめきた」。20日は女子日本代表がオーストラリアと対戦し、0-0で引き分けた。男子日本代表はパリ2024パラリンピック銀メダルのアルゼンチンに1-0で勝利した。

女子カテゴリーの「IBSA ブラインドサッカーワールドグランプリ 2025 in うめきた」は、2023年8月にイギリス・バーミンガムで開催された世界選手権以来の史上2回目の国際大会となる。パラリンピック種目化に向けた重要な一歩となる大会だ。日本代表は大会前に絶対的エースの菊島宙ら3選手が欠場となり、FPの交代要員ゼロで大会に挑んでいる。

日本代表はFP若杉遥、竹内真子、西山乃彩、島谷花菜、GK藤田智陽がピッチへ。ロービジョンフットボールやスペインでの健常のフットサル留学などを経て、ブラサカ歴4カ月、代表歴1カ月の西山を中心にボールを前線へ運んでいく。両チーム無得点で迎えた後半4分、この西山が相手選手と激突して倒れ、退場となってしまう。一人少ない状態で戦うことになった日本代表だったが、FP3人が積極的にシュートを狙うなど攻め続けた。そして、後半10分には西山が復活。再び攻撃のリズムが生まれた日本代表。しかし、再三のシュートは相手GKに阻まれ、引き分けとなった。試合後、竹内は「引き分けで終えたのは悔しさが残る。試合中は声援が聞こえて励みになった。明日につなげたい」と語った。21日にはイングランドと対戦する。

また、男子日本代表はアルゼンチンと対戦。後半11分、GKからの長いスローボールからの速攻に後藤将起が反応し、素早いターンから右脚でボールを蹴り上げゴールネットを揺らした。日本代表は追加点こそならなかったものの、終盤まで守り切り、初勝利を挙げた。

<参加国>※( )内は世界ランキング
【男子】アルゼンチン(1位)、日本(3位)、タイ(6位)、コロンビア(8位)
【女子】日本(1位)、イングランド(4位)、アルゼンチン(5位)、オーストラリア ※オーストラリアは国際大会初参加

(文/荒木美晴)