パラバドミントン — 2019/3/19 火曜日 at 1:32:58

いよいよ東京パラへのポイントレースがスタート! シーズン前強化合宿を公開

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パラリンピックポイントレースを前に強化合宿で汗を流す鈴木亜弥子=ヒューリック西葛西体育館(撮影/荒木美晴)

日本障がい者バドミントン連盟は18日、2019年度シーズン前強化合宿をパラバドミントン専用のヒューリック西葛西体育館をスタートさせ、初日の様子を報道陣に公開した。今シーズンの強化指定選手および次世代アスリートも発表され、選手たちは精力的に練習に取り組んでいた。

東京大会で新競技として採用されることが決まって以来、世界的にも競技人口が増え、競技レベルが年々向上しているパラバドミントン。今年から東京2020パラリンピックのポイント加算がいよいよスタートする。22日開幕のトルコ国際を皮切りに、8月にはポイントが2倍になる世界選手権(スイス)、11月にはパラリンピック本番会場である代々木競技場第一体育館でのジャパン国際の開催など、来年3月までに14大会が控える。

これまで国際大会にあまり出場してこなかった強豪の中国なども今シーズンは出場してくるため、さらなる激戦となることは必至。東京を狙う日本人選手たちは、「大会でひとつでも上位の成績をおさめ、ポイントを取っておきたい」と口をそろえる。

激しいチェアワークによる爪の損傷を防ぐため、ネイルケアも重要だ(写真左:山崎選手、右:里見選手)

関係者によると、東京パラの出場権はダブルスのポイントが優先されるとのこと。昨年のジャパン国際でシングルス・ダブルス・ミックスダブルスの3冠を達成し、日本選手権でも単複優勝を果たしている女子車いすWH2の山崎悠麻(NTT都市開発)は、「ダブルスを重点的に強化していく」と意気込む。山崎とペアを組む里見紗李奈は4月から山崎と同じ所属先となる予定で、「二人で息をあわせて、ダブルスで確実にポイントを取っていきたい」と話していた。

また、女子SU5の鈴木亜弥子(七十七銀行)は現在、シングルスで世界ランキング1位。今年は東京パラに向けてダブルスでも大会エントリーを予定している。健常者に交じってプレーしていた高校時代は全日本ジュニアバドミントン選手権でダブルスで準優勝するなどダブルスの実績は十分あるが、パラバドミントンの場合は下肢障がいのクラスの選手とペアを組むため、戦略や動きが異なる。その難しさを感じてはいるが、鈴木は新たな挑戦を「楽しみ」と捉え、笑顔で前を見据えていた。

(取材・文・撮影/荒木美晴)