パラバドミントン世界選手権は22日、競技3日目を迎えた。
車いすWH1男子シングルスでは、長島理(LIXIL)が予選リーグ3戦全勝で1位通過。22日日のロシア人選手との試合では主導権を握ったが、「ドロップが短かったり、クリアを横に出したりとイージーミスがあった」と反省を口にする。決勝トーナメントを勝ち上がっていけば、「そのミスが命取りになる」と長島。「この先は精度を上げてやっていく。調子はいいので万全の態勢で臨んでいきたい」と語った。
車いすWH1-2女子ダブルスの世界ランク1位の山崎悠麻・里見紗李奈(ともにNTT都市開発)組は、対戦相手が棄権したため不戦勝。それぞれシングルスでも決勝トーナメント進出を決めており、単複でのメダル獲得を狙う。
立位SL3-SU5ミックスダブルスの末永敏明(昭和電工)・杉野明子(ヤフー)組も、相手を寄せ付けない盤石プレーで予選を1位通過。強敵が勝ち上がる決勝トーナメントでは、よりスピーディーな展開が繰り広げられることが予想されるが、末永は「速い展開のほうが好きなので」と話し、自信をのぞかせていた。
同女子ダブルスの亀山楓(高速)・山田麻美(LAVA International)組はこの日が初戦で、ストレート勝ち。次戦で世界ランク1位のインドネシアのペアと対戦する。山田は「いつも通りのプレーをしたい」、亀山は「全力で自分の力を出し切りたい」と語り、前を見据えていた。
上肢障害SU5シングルス男子の今井大湧(日体大)と浦哲雄(日本オラクル)、同女子の世界ランク1位の鈴木亜弥子(七十七銀行)、豊田まみ子(ヨネックス)、亀山も決勝トーナメントに挑む。
(取材・文・撮影/荒木美晴)