「ヒューリック・ダイハツJAPANパラバドミントン国際大会2018」は30日、最終日を迎えた。日本人選手がシングルス8人、ダブルス8組が決勝まで勝ち上がり、最後まで会場を盛り上げた。
地元の声援を受けながら、男子SU5シングルスは今井大湧(日体大)が、またSL3—SU5のミックスダブルスは末永敏明(昭和電工)・杉野明子(ヤフー)組が初優勝を果たした。
WH2の山崎悠麻(NTT都市開発)はシングルスとダブルス、ミックスダブルスで3冠を達成。ミックスダブルスで山崎と組んだWH1里見紗李奈(パシフィック)は、昨年5月にパラバドミントンを始めたばかりながら、シングルスも制して、単複優勝を果たした。また、SU5の鈴木亜弥子(七十七銀行)はシングルスで連覇を達成し、ダブルスも優勝。10月6日に開幕するアジアパラ競技大会(ジャカルタ)に向けて弾みをつけた。
男子SL3藤原大輔(LINE)は、タイ人選手と組んだダブルスで優勝。連覇が期待されたシングルスは、昨年も決勝で戦ったダニエル・ベッスル(イギリス)にスピードとパワーで押し込まれ、完敗を喫した。「今日は勝つ道が見えなかった。彼に勝つには、考えていることをすべて壊して、ゼロから改善していく必要がある」と唇をかんだ。
女子SL3では、伊藤則子(中日新聞社)が激戦を勝ち上がってシングルス決勝に進出し、銀メダルを獲得した。女子WH2の小倉理恵(ブリヂストン)はシングルス、福家育美(ダイハツ工業)と組んだ女子ダブルス、村山浩(SMBCグリーンサービス)と組んだミックスダブルスの3種目で決勝に臨んだが、いずれも山崎に阻まれ、2位だった。男子SS6で唯一日本代表の畠山洋平(Tポイント・ジャパン)は、フランス人選手と組んだダブルスで銀メダルを手にした。
(取材・文/荒木美晴、写真/植原義晴)