リオパラリンピックで悲願のメダルを狙うウィルチェアーラグビー日本代表。その主軸の選手や東京パラリンピックでの活躍を目指す選手たちが11日から4日間、北海道・旭川で合宿を行った。
月に一回の強化合宿とは異なり、選手が自主的に集まって同じ釜の飯を食う。坂道ダッシュ、チェアワーク、2対1などで追い込み、徹底的にフィジカルを鍛えた。「トップ選手と競り合いができて楽しい!」と、若手の和知拓海(北海道ビッグディッパーズ)はやる気をみなぎらせていた。
旭川の企業32 社のサポートも受けた。合宿を呼びかけたエース池崎大輔(北海道ビッグディッパーズ)は「応援してくれる人が増えた分パワーに変えたい。最高峰のパラリンピックでメダルを獲ることが唯一の恩返し」と気合いを入れる。
次世代の日本代表候補である上野文士(北海道ビッグディッパーズ)は、初日の練習を終え、「これまでにない充実感がある」と話し、「代表選手に囲まれ、練習できてありがたい。今回のような合宿に積極的に参加し、体力をつけていきたい」と意気込んだ。
日本代表定着を目指す乗松聖矢(Okinawa Hurricanes)は、「(公式の)日本代表強化合宿と違う点は、若手も参加していること。今回のような合宿では、能動的に動かなければならないことも多く、勉強になる。自分のプレーの長所を磨き、世界の舞台で使えるようにしていきたい」と抱負を語った。
見据えるのは、リオ、そして東京でのメダルだ。
(取材・文/瀬長あすか)