水泳 — 2024/5/5 日曜日 at 22:04:35

【ジャパンパラ】木村が男子100mバタフライを制す! 南井もアジア新

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男子100mバタフライ(S11)を制した木村=横浜国際プール(撮影/植原義晴)

「2024ジャパンパラ水泳競技大会」は4日、横浜国際プールで大会最終日を迎えた。

男子100mバタフライのS11クラスは、東京パラリンピック金メダリストの木村敬一(東京ガス)が1分3秒09で優勝。富田宇宙(EY Japan)は1分4秒30で2位だった。東京大会以降は新たなフォームで泳ぎを磨く。意識しているという流れるような腕の動きはこのレースでは安定せず、「後半はテンポが上がり切らなかった」。それでも、「ぜんぜん足りないわけではない。精度を上げる練習をしたい」と前を向く。東京大会では、富田と競り合い、ワンツーフィニッシュを遂げた。木村は、「パリでも、日本のパラ水泳は強いことを世界に知らしめるレースが出来たらいいなと思う」と、力強く語った。

また、同種目のS10クラスは、南井瑛翔(近畿大)が59秒30で泳ぎ、アジア記録を塗り替えた。南井は「タイムにびっくりした」としつつも、「これではパリパラの決勝には残れないので、58秒台を狙いたい」と言葉に力を込めた。

女子50m自由形のS11クラスは、石浦智美(伊藤忠丸紅鉄鋼)が29秒84をマークし、日本新記録を樹立。3日間で3種目の日本記録を更新した石浦は、「トレーニングの成果が出ている」と話し、パリに向けては「これからまだ大会があるし、どんな環境下でも自己ベストが出せるようにして、メダルへの準備をしたい」と話し、前を向いた。

また、同種目のS12クラスは辻内彩野(三菱商事)が27秒99のアジア新記録で制した。

(取材・文/荒木美晴、撮影/植原義晴)