車いすテニス — 2022/10/6 木曜日 at 23:14:59

【楽天オープン2022】3年ぶりの開催! 車いすの部は日本勢8名が出場

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3年ぶりの楽天オープンで単複とも初戦を突破した小田凱人=有明コロシアム記者会見場(撮影/加藤誠夫)

テニスの「楽天オープン2022」は6日、有明テニスの森公園で車いすの部が始まった。同大会は1972年に初めて開催され、車いすの部は2019年に新設された。新型コロナウイルス感染拡大の影響で、今大会は3年ぶりに開催。男子シングルス8名、同ダブルス4組で頂点を争う。

今大会は東京パラリンピック銀メダリストのトム・エフべリンク(オランダ)ら、海外勢も出場を予定していたが、ビザの関係でエントリーが叶わず、8人全員が日本人選手となった。初代王者の国枝慎吾(ユニクロ)は、城智哉(トップアスリートグループ)に6-0、6-0で完勝。国枝はシングルスのみのエントリーで、連覇を狙う。

また、前回は中学1年で出場した16歳の小田凱人(東海理化)は、この3年間で大きく飛躍。世界ジュニアマスターズ単複優勝(13歳8カ月25日)、世界ジュニアランキング1位(14歳11カ月18日)などのタイトルを史上最年少で手にしてきた。現在はシニアを主戦場に戦い、世界ランキングは5位。第2シードに入ったシングルス初戦では、東京パラリンピック日本代表の荒井大輔(BNPパリバ)を6-3、3-6、6-3のフルセットの末に破った。試合後、会見に臨んだ小田は「ワクワクしている。明日も勝って、はやくセンターコートで決勝を戦いたい」と力強く語った。小田は川合雄大(トップアスリートグループ)と組んだダブルスでも初戦を突破した。

7日はシングルス準決勝とダブルス決勝が行われる。

(取材・文/荒木美晴、撮影/加藤誠夫)