今年で28回目を迎える「DUNLOP KOBE OPEN 2023」が、兵庫県三木山総合防災公園ブルボンビーンズドームで開かれている。大会3日目を迎えた8日、シングルスの準決勝が行われ、日本勢では男子は小田凱人(東海理化)、女子は上地結衣(三井住友銀行)と船水梓緒里(ヤフー)、クアードは宇佐美慧(LINE)と諸石光照(EY Japan)が決勝に進出した。
男子世界ランキング2位で第1シードの小田は、高野頌吾(かんぽ生命)に6-0、6-1で勝利。決勝では、ここまでストレートで勝ち上がってきたMohamad Yusshazwan Bin Yusuf(マレーシア)と対戦する。小田は、「この大会はジュニアのころから出場していて、シニアでは2大会目。まだタイトルを獲ってないので、優勝したい」と話した。
東京2020パラリンピック女子シングルス銅メダリストで第1シードの上地は、2大会ぶりにエントリー。兵庫出身の上地にとって、2009年大会から2019年大会まで実に11連覇している、大切で思い入れのある大会だ。決勝では、世界ランキング12位で第2シードの船水とどのような戦いをみせるのか、楽しみだ。
クアードは第1シードの宇佐美と第3シードの諸石が、ともにミスの少ない安定したプレーを発揮。いずれもストレートで勝ち上がり、決勝に駒を進めた。3月には2度、直接対決している二人。PJオープン(マレーシア)では宇佐美が準決勝で諸石にストレートで勝利して優勝し、続くShah Alamオープン(同)では諸石が決勝で宇佐美をフルセットの末に破り、リベンジを果たしている。今大会ではどちらに軍配が上がるか、注目が集まる。
(取材・文/荒木美晴、撮影/植原義晴)