大阪市のITC靭テニスセンターで開かれている「木下グループジャパンオープンテニスチャンピオンシップス」の車いすテニスの部は17日、大会最終日を迎えた。センターコートで行われたシングルスの決勝は、上地結衣(三井住友銀行)が田中愛美(長谷工コーポレーション)を6-1、6-2で下し、初代女王の座に輝いた。
試合は上地のブレークで始まり、主導権を握る展開に。田中はラリーの打ちあいに持ち込めば強さを発揮し、緩急をつけたショットで魅せるシーンもあったが、上地のチェアワークとコースの読みの鋭さの前に追い込み切ることができなかった。上地はチャンピオンシップポイントを握ると、最後は田中の逆を突くリターンエースを決め、勝利を手にした。
上地は「車いすテニスの部が新設された第1回大会の優勝はすごく嬉しい。こうした機会をいただけて、すごく楽しい3日間だった」とコメント。来年以降のさらなる盛り上がりに期待を込め、「たくさんのお客さんのなかでプレーする感覚や緊張感は、自分たちも慣れていかないといけないと感じた。もっと魅せるパフォーマンスのレベルを上げていきたい」と話し、前を向いた。
(取材・文/荒木美晴、撮影/植原義晴)