車いすテニス — 2024/9/29 日曜日 at 22:57:00

【JO2024】小田が強敵・フェルナンデスを撃破し2連覇! ダブルスは藤本・ユソフ組が優勝

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難敵・フェルナンデスを退け、シングルス2連覇を果たした小田=有明コロシアム(撮影/丸山康平(SportsPressJP)

「木下グループジャパンオープン2024」の車いすテニスの部のシングルス決勝は29日、有明コロシアムで行われ、第1シードの小田凱人(東海理化)が第2シードのグスタボ・フェルナンデス(アルゼンチン)を6-3、6-4で破り、大会2連覇を果たした。

パリ2024パラリンピックの金メダリストと銅メダリストによる決勝は、互いの持ち味を出し切るハイレベルな展開となった。第1セットは互いにサービスゲームをキープ。第8ゲームで小田がフェルナンデスのサーブのコースを読み、2度のリターンエースを決めてラブゲームでブレークに成功すると、続く第9ゲームは強烈なサーブで相手を崩し、取り切った。

第2セットは第5ゲームで小田が先にブレーク。フェルナンデスもラリーで粘り、武器のバックハンドでウィナーを取るなどしてすぐにブレークバックを果たす。しかし、ここで崩れないのが小田の強さだ。前日の会見で「リターンでエースを取る、ラリーになってももち返すイメージはできている」と話したとおり、セットカウント3-3となった第7ゲームは2度のリターンエースを決め、また粘りのプレーからラリーに持ち込み、フェルナンデスのミスを誘った。このゲームのブレークを足がかりに試合の主導権を握った小田は、最後までサーブの威力とコースが冴え、強敵を突き放した。

表彰式でプレゼンターを務めた国枝慎吾氏と固い握手を交わす小田(左)

決勝戦はセンターコートの第一試合で行われ、多くの観客が車いすテニスを楽しんだ。優勝後のインタビューで、小田は「この大会に出場することを決めてから、お客さんが入っているセンターコートでプレーしたいと思っていた。今日、それが実現できてうれしいし、見たい景色が見られた」と笑顔で話し、足を運んだ観客に感謝の気持ちを伝えた。

ダブルス決勝は、第2シードの藤本佳伸(GA technologies)/モハマド・ユソフ(マレーシア)組が第1シードの荒井大輔(BNPパリバ)/齋田悟司(シグマクシス)組を6-4、6-7(4)、10-7で退け、優勝を果たした。

取材・文/荒木美晴、撮影/丸山康平(SportsPressJP)