「2023ジャパンパラ車いすラグビー競技大会」は3日、千葉ポートアリーナで1次リーグが行われ、日本はオーストラリアに51-40、またフランスに57-53で勝利し、無傷の4連勝とした。3日時点で、アメリカとフランスが2勝2敗、オーストラリアは4敗となっている。
<日本 51-40 オーストラリア>
世界王者のオーストラリアは、今大会はエースのライリー・バット(3.5)が肩の故障のため不在。女子選手3人や10代の選手が加わる新チームを、主軸のひとりであるクリス・ボンド(3.5)がけん引している。そのオーストラリアに対して、日本は序盤から強烈なタックルやローポインターの献身的な守備で相手のミスを誘い、先にターンオーバーに成功。第2ピリオド以降も、相手のインバウンドのパスコースを封じたり、相手のトライ寸前のボールを奪うなど、リズムを作った。終盤に3度目のフォー・イン・ザ・キー・ファウル(ディフェンスの選手がキーエリアに4人入ってしまうこと)を犯すなど崩れる場面もあったが、リードを守った。
<日本 56-50 フランス>
序盤から両チームとも着実にトライを重ねていく展開に。前半を日本の3点リードで折り返したが、フランスも日本に敗れた初戦の課題から、ポジショニングや攻守の連携を修正しており、思うように点差は開かない。逆に第4ピリオドに入ると、日本の攻撃が単調になったところを狙われて2度のターンオーバーを許し、一時は2点差に詰め寄られた。しかし、苦しい状況でも日本はラインを変えながら踏ん張りを見せ、勝ち切った。
(取材・文・撮影/荒木美晴)