【ミラノ・コルティナ2026】日本は強豪チェコに肉薄、接戦落とすも次につながる一戦

初出場のパラリンピックで得点を決め、存在感を発揮した伊藤=ミラノ・サンタジュリア・アイスホッケーアリーナ(撮影/植原義晴)

ミラノ・コルティナ2026冬季パラリンピック競技大会が開幕し、現地時間7日から競技が本格的にスタートした。8カ国で頂点を競うパラアイスホッケーは予選リーグが始まり、2018年の平昌大会以来、2大会ぶりのパラリンピック出場となる日本代表は世界ランキング3位のチェコと対戦し、2-3で敗れた。

試合は堅守のチェコが主導権を握る展開のなか、日本が先制する。混戦から伊藤樹(FW)がパックをキープし、鵜飼祥生(FW)がつなぐと、相手ディフェンスを引き付けながらゴール前に詰めた新津和良(FW)にパス。新津はスティックに角度をつけてパックを浮かせ、鮮やかに決めた。その後、チェコに逆転を許すが、第2ピリオド5分、松下真大(DF)が相手の猛攻を身体を張って止めたプレーが前線へのスルーパスとなり、伊藤がスピードを活かして相手ゴール前へ持ち込み、左手でシュートを決めて同点とした。

しかし、日本はペナルティで数的不利となった場面で失点し、1点差で最終ピリオドへ。最後までゴールへの意欲を維持し続け、また相手のペナルティによるチャンスもあったが得点には至らず、惜しくも敗れた。

第1ピリオドにチームを勢いづける先制点をマークした新津

シュート数はチェコの30本に対し、日本は第1ピリオドに2本、第2・3ピリオドに1本ずつの4本と大きな差がついた。だが、日本はゴールを虎視眈々と狙い、相手の波状攻撃のわずかな隙を見逃さず、得点につなげた。また後半には、ゴール前は4人で守り、得点力のある伊藤が起点となってブレイクアウトをしかけるなど、ゲームメークするシーンもあった。

キャプテンの熊谷昌治(FW)は、「誰もが絶対に勝ちにいくという気持ちを持っていた」と振り返り、伊藤も「押し負けたのは本当に悔しいが、世界ランク3位の相手にあと一歩まで迫ることができた。次につながる試合だった」と言葉に力を込めた。

(取材・文/荒木美晴、写真/植原義晴)