ミラノ・コルティナ2026冬季パラリンピック競技大会は現地時間の8日、パラスノーボードクロスが行われ、男子の下肢障害LL1では小須田潤太(オープンハウス)が4位に入った。
スノーボードクロスはバンクやローラー、ジャンプなどの障害物が配置されたコースを滑走して順位を競う。小須田は準決勝まで順調に勝ち上がったが、決勝ではスタートでやや出遅れ、後方から前の3人を追う展開となった。そして、勢いが増す途中のカーブで転倒し、他の選手を巻き込む形に。すぐに立ち上がって3番でフィニッシュしたものの、走路妨害と判定され、4位となった。前回の北京大会の7位から順位を上げたがメダルには届かず、「チームでメダルを獲るためにやってきたのに、自分のミスで逃してしまった」と、悔しさをにじませた。
3大会連続出場の小栗大地(SCSK)は、小須田と同組の準決勝に出場。序盤は2番手につけたが、カーブで小須田に抜かれ順位を上げられず、決勝進出を逃した。それでも5~8位決定戦では最後まで粘り、フィニッシュ直前でスライディングをして中国選手をかわして7位に食い込む執念を見せた。元プロボーダーで、2013年に事故で右脚を失った後も競技への情熱を失わず、パラ転向後は日本のパラスノーボード界をけん引してきた。レース後は「本当に悔しい。パラリンピックは難しい」と語りつつ、「何としてもバンクドスラロームでメダルを獲る」と前を向いた。
女子下肢障害LL2で初出場の坂下恵里(三菱オートリース)は8位だった。1回戦ではスタートから飛び出し、トップで滑り切ったが、準決勝はアメリカ選手との接触が響き、5~8位決定戦へ。最後のレースではロールセクションで膨らみ、ゴール直前に転倒して最下位でフィニッシュした。
それでも、日本女子選手として初めてパラリンピックに出場し、歴史を刻んだ。大会前には「何者でもなかった私がこの舞台に立つことで希望を与えられたら」と話していた坂下。大舞台でも堂々と滑り、「障害があってもスノーボードができる」ことを体現した。レース後は「選手村や会場の雰囲気、観客の声援を感じてめちゃくちゃ幸せだった。多くの課題と反省も学べた」と振り返り、前を見据えた。
男子下肢障害LL2では、岡本圭司(牛乳石鹸共進社株式会社)が11位、市川貴仁(エレマテック株式会社)が13位、後田風吹(トレンドマイクロ株式会社)が15位。男子上肢障害ULでは、大岩根正隆(ベリサーブ)が14位だった。
(取材・文/荒木美晴、写真/植原義晴)
MA SPORTS 代表者、ライター