パラアイスホッケー — 2025/1/11 土曜日 at 12:31:21

【Road to 2026】パラアイスホッケー国際大会が長野で開幕! 日本は黒星発進

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今季もキャプテンとしてチームをけん引する熊谷(右)=ビッグハット(撮影/植原義晴)

パラアイスホッケーの国際大会「2025 ジャパンパラアイスホッケーチャンピオンシップ」が10日、長野市のビッグハットで開幕した。昨年5月の世界選手権Aプール5位の韓国、同7位のイタリア、同8位の日本と、3カ国から選手を集めたTeam MAXの4チームが参加し、頂点を競う。

来年に迫るミラノ・コルティナダンペッツォ2026パラリンピックのパラアイスホッケー出場枠は「8」。まずは、今年開催予定の世界選手権Aプールの上位5チームがパラ出場権を獲得。次に、下位3チームと世界選手権Bプール上位3チームによる最終予選を行い、3位以内に入れば残りの出場切符を手にすることができる。日本代表がミラノパラに出場するためには、まずは次の世界選手権Bプールで3位以内の成績をおさめ、この最終予選の出場権を獲得することが第一関門となる。

今大会は日本代表にとっては昨年の世界選手権Aプール以来、約8カ月ぶりの公式戦。ミラノパラに向けた貴重な実戦の機会だ。日本代表は国際大会で先発マスクを被ってきたGK堀江航(東京アイスバーンズ)が欠場となり、小林寛明(東京アイスバーンズ)が招集され、岡部学(東海アイスアークス)とともに日本のゴールを守る。

総当たりの予選リーグを行い、準決勝と順位決定戦を行う。10日の予選リーグ初戦で日本代表はイタリアと対戦し、0-4で敗れた。第1ピリオド、イタリアの反則によるパワープレーのチャンスを得るも堅い守備を崩せず、終盤に反撃を受けて先制点を許した。第2ピリオドは日本が猛攻をしかけるが、ゴールを割ることができず。1点を追う最終ピリオドも決定打が出ず、逆に3失点を喫した。

キャプテンの熊谷昌治選手は初戦を振り返り、「ゴール前にもっと泥臭くパックを集めてゴールを狙わないと」と課題を口にし、「(ミラノパラにつながる)大事なシーズンに国際大会の場を作っていただいた。この機会を無駄にせず、結果にこだわっていきたい」と話した。

大会は15日まで行われる。

(取材・文/荒木美晴、撮影/植原義晴)