冬季パラリンピックの人気競技、パラアイスホッケーの国際大会「2018ジャパンパラアイスホッケーチャンピオンシップ」が長野市のビッグハットで始まった。平昌パラリンピックに出場する8カ国のうち、日本、韓国、ノルウェー、チェコの4カ国が集結。本番を目前に控え、各国がしのぎを削る。
日本 0-8 ノルウェー
競技初日の8日、世界ランキング7位の日本は同4位のノルウェーと対戦し、0-8で敗れた。日本は立ち上がりから動きが鈍く、強化してきたディフェンスも後手にまわった。一方、ノルウェーはペデルセンやハーゲンといったチーム主軸を欠いていたが、それを感じさせない組織力で日本を圧倒。最後まで主導権を握った。
日本はソチパラリンピック出場を逃して以降、低迷する苦しい時期を経験。昨年10月の平昌パラリンピック最終予選で勝利し、2大会ぶりのパラ出場を決めている。今回はその勢いに乗って初戦を制したいところだったが、理想とは程遠い内容に、中北浩仁監督も「日本の膿が全部出た」と話す。エースの熊谷昌治(長野サンダーバーズ)は「真ん中から厚く守るようにとベンチから指示があったが、みんなパックにつられていってしまった」と反省を口にし、また報道陣の「(勝てなかった頃に)戻ってしまった感じか」との問いかけに、「それは非常にある。力の差を正直感じた」と危機感を募らせていた。
日本と韓国、チェコは、平昌パラリンピックで予選グループ同組。今大会がまさに「前哨戦」となっており、2日目以降の日本の逆襲に期待がかかる。
韓国 4-1 チェコ
韓国は組織力を活かした多彩な攻撃で相手を翻弄。チェコの堅守を破り、ゴール前に攻め込むと、実に27本のシュートを浴びせ、リズムを引き寄せた。韓国はパラリンピック開催国として、メダル獲得が至上命題。そのプライドをライバルチームに見せつけた。
(MA SPORTS)