アイススレッジホッケー日本代表が、カナダ・ロンドンで開催されている国際大会「World Sledge Hockey Challenge」に参加している。出場国は地元カナダ、アメリカ、ノルウェー、そして日本の4カ国。現地時間18日から試合が始まり、日本は初戦でノルウェーと対戦。最終スコアは6-7と接戦を落としたが、点を取られては取り返すの白熱した展開を見せた。日本代表に帯同している青木栄広アシスタントコーチからの報告をもとに、レポートをお届けする。
試合は序盤から、点の取り合いとなる接戦に。最後は、ラスト24秒で1点を返し、1点差まで詰め寄った日本代表だったが、逆転は叶わなかった。今回は、北米特有(NHL規格)のアイスリンクで、日本は広いアタッキングゾーンを有効に使い、1セット目が全得点を挙げる活躍をみせた。
一方で、7失点はいずれも2セット目。ゴール前の混戦や、ノルウェーのエース・ペデルセンが持ち上がった時のスピードについていけず、失点を重ねた。
青木アシスタントコーチは、「明日のアメリカ戦は、今日6点を取った調子をそのままに、いかに2セット目のラインで失点を防ぐが鍵に
なってくると思います」と話している。
また、今大会は試験的に、1ピリオド20分の3セットで試合が行われている(通常は15分3セット)。「どのチームも、3ピリオド後半には体力が落ちることで、緊張感のない試合運びになってしまうようだ」と、青木アシスタントコーチ。大会終了後に各国からどういった意見が出されるのかにも、注目したい。
第2試合は、カナダ×アメリカ戦で、地元カナダが3-1で勝利した。この試合前に行われたセレモニーで、日本で起こった東日本大震災に対する黙祷が捧げられた。
●18日の結果●
<第1試合>
日本 1-2-3=6
ノルウェー 1-3-3=7
【日本の得点】
①高橋(A)須藤 ②上原(A)三澤 ③須藤(A)三澤、吉川 ④上原(A)吉川、高橋 ⑤高橋(A)上原、三澤 ⑥上原(A)須藤、吉川
<第2試合>
カナダ 1-2-0=3
アメリカ 1-0-0=1
※この記事は、青木栄広日本代表アシスタントコーチのレポートを元に作成しています
(編集/荒木美晴)