ミラノ・コルティナ2026パラリンピック冬季競技大会は現地時間の13日、パラスノーボードのバンクドスラロームが行われ、男子下肢障害LL1では小栗大地(SCSK)が59秒02を記録し、銀メダルを獲得。トップのノア・エリオット(アメリカ)にはわずか0.08秒及ばなかったものの、3度目のパラリンピックで初の表彰台に立った。なお、このメダルは冬季パラリンピックにおける日本代表選手団の通算100個目のメダルとなった。
バンクドスラロームは、バンクと呼ばれるコーナーが設けられた旗門コースを滑り、2回のうち速いタイムで順位を競う種目。小栗は1回目のランで2位につけると、2回目はさらにタイムを縮める会心の滑りを披露。フィニッシュ後にタイムを確認すると、力強く右手でガッツポーズをつくった。
元プロボーダーの小栗は、13年前の事故で右脚を失ったが、約4カ月後に義足で雪上へ復帰した。普段の口調は穏やかながら研究熱心で情熱的な一面を持つ。当時は大腿義足でレースに出る国内選手がほとんどおらず、手探りで滑りを追求してきた。
初出場の2018年の平昌大会後には、長年続けてきたレギュラースタンスからグーフィースタンスへ変更。右足大腿義足の小栗にとって、うしろ足を健足側にすることでキッカーなどでより強く雪面を蹴り上げられると判断したためだ。20年以上レギュラーで滑ってきたため、「違和感がなくなるのに3年かかった」という。前回北京大会では得意のスノーボードクロスで5位、バンクドスラロームで7位。その後も向上心を失わず挑戦を続け、イタリアの雪上でついにメダルをつかみ取った。
(文/MA SPORTS)
MA SPORTS 代表者、ライター