水泳 — 2024/5/4 土曜日 at 23:03:48

【ジャパンパラ】男子100m自由形のライバル対決は、日向が日本新を塗り替え制す!

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予選で田中がマークした日本記録を決勝で塗り替えた日向=横浜国際プール(撮影/植原義晴)

「2024ジャパンパラ水泳競技大会」の競技2日目は4日、横浜国際プールで行われた。

混戦の男子100m自由形(S5)は、日向楓(中央大)が1分18秒11の日本新記録で優勝した。予選で田中映伍(東洋大)が樹立した日本記録を1秒43更新する好タイム。日向は「予選の泳ぎを映像で確認し、修正して臨めた。前半から飛ばしたことがハマった」と振り返り、「電光掲示板を見たときは嬉しすぎた」と、喜びをかみしめた。一方、田中は「日向選手とは同じくらいのタイムでどちらが勝つかわからない戦いになる。良い意味で、気が引き締められている」と、ライバル対決を振り返った。

男子100m平泳ぎ(S14)は、東京2020パラリンピック金メダリストで世界記録保持者の山口尚秀(四国ガス)が1分3秒61の大会新記録で制した。男子100自由形(S4)は、鈴木孝幸(GOLDWIN)が1分23秒19の大会新記録をマークした。

女子100m自由形は、視覚障害の2クラスで好記録が誕生。S11の石浦智美(伊藤忠丸紅鉄鋼)が予選で1分9秒17の日本新記録をマークし、S12の辻内彩野(三菱商事)も予選を1分1秒07で泳ぎ、日本記録を塗り替えた。それぞれ決勝での再更新とはならなかったものの、両選手とも2日続けての記録更新となり、パリパラリンピックに向けて手ごたえをつかんでいた。

(取材・文/荒木美晴、撮影/植原義晴)