夏季競技, 水泳 — 2015/9/6 日曜日 at 23:50:01

リオまで1年、それぞれの想い。ジャパンパラ水泳競技大会が閉幕

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視覚障害クラス、また日本のエースとしてさらなる活躍が期待される木村敬一=東京辰巳国際水泳場

25回目を迎える「IPC公認2015ジャパンパラ水泳競技大会」が9月5日から2日間の日程で、東京辰巳国際水泳場で開催された。平成3年に始まった水泳の国内最高峰の大会。昨年まで大阪のなみはやドームで開いていたが、今年は17年ぶりに会場を東京に移した。260名を越える選手が参加し、60の大会新記録、33の日本新記録、2のアジア新記録が誕生した。

7月にイギリス・グラスゴーで開催された世界選手権で金メダル2個を含む4つのメダルを獲得した木村敬一(S11/東京ガス)は、来年のリオパラリンピックを見据えて「レースの数を増やして強化していきたい」と専門ではない背泳ぎにも挑戦。圧巻の泳ぎで存在感を放っていた。

女子400m自由形では、高校3年生の鎌田美希(S8/大阪シーホース)が予選を5分40秒83で泳ぎ、アジア新記録を樹立。決勝ではそのタイムを上回って優勝した。惜しくも今大会でのリオパラリンピックの参加標準記録の突破はならなかったが、次に出場予定のIWAS大会(ロシア・ソチ、9月29日開幕)につながるレースを見せた。

7年ぶりに復帰の「水の女王」成田真由美が優勝

2015ジャパンパラ水泳競技大会

レース後、大勢の報道陣に囲まれる成田真由美(撮影/荒木美晴)

アトランタ、シドニー、アテネ、北京と過去4大会連続でパラリンピックに出場し、金メダル15個を含む計20個のメダルを獲得した成田真由美(横浜サクラ)が7年ぶりに復帰。昨年11月に練習をスタートしたばかりだが、100m平泳ぎ(SB4)では予選で2分7秒70n自己ベストをマークして優勝するなど輝きを放った。この記録は世界ランキング7位に相当する好タイム。「7秒台が出せると分かったので、5秒台を狙っていきたい。そのためには後半の持久力が必要」と分析する。「まだ感覚は100じゃないし、“チャレンジャー”なのでもっと上をめざしてがんばりたい」と表情を引き締めた。

7日でリオパラリンピックまであと1年に迫った。日本障がい者水泳協会の櫻井誠一専務理事は大会を振り返り、「オープン化を進め、2020年東京パラリンピックの訓練の場にしながら、リオの後には他国の選手が出場できるようにして刺激を入れたい」と、5年後を見据えた環境整備のプランについて話した。

(取材・文/荒木美晴、写真/吉村もと)