国立代々木競技場第一体育館で開かれている「ヒューリック・ダイハツJapanパラバドミントン国際大会2024」は27日、大会最終日を迎え、各種目の決勝が行われた。前日までに終了した総当たり戦とあわせて、10種目で日本勢が頂点に立った。
男子WH2シングルスでパラリンピック2連覇を成し遂げた梶原大暉は、決勝で同じくパラ代表の松本卓巳をストレートで下し、2大会連続優勝。同WH1の村山浩は、躍進を続ける大山廉織にフルゲームの末に退け、ベテランの意地を見せた。村山と梶原はダブルス決勝で西村啓汰・松本組を21-19、22-20で破り、2冠。女子WH1の里見紗李奈はシングルスで2年連続3度目の優勝。山崎悠麻と組んだダブルスも制した。村山は今大会で、また山崎は今季をもって代表引退の意向を明かしており、それぞれ有終の美を飾った。
男子SU5の今井大湧は、ハルディク・マッカル(インド)をストレートで破り、3大会ぶりの頂点に。伊藤則子と組んだ混合ダブルスSL3-SU5でも息のあったプレーを発揮し、こちらも2種目で優勝を飾った。男子SL3の藤原大輔は、パリ大会金メダリストのクマール・ニテシュ(インド)を21-16、18-21、21-19で破る金星を挙げた。対ニテシュ戦では約4年ぶりの勝利となった。
女子SL4は日本人対決に。澤田詩歩が16-21、21-17、21-17でパラリンピック2大会代表でこのクラスの第一人者である藤野遼に勝利。藤野から挙げた初白星と、シニアの国際大会初優勝に笑顔を見せた。同SU5の豊田まみ子は、パリ大会銅メダリストのマニシャ・ラマダス(インド)を追い込むが、惜しくも届かず準優勝だった。
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(取材・文/荒木美晴、撮影/植原義晴)