2020年東京パラリンピックから正式競技になるパラバドミントンの国際大会「ヒューリック・ダイハツJAPANパラバドミントン国際大会2017」が、9月7日〜10日まで町田市立総合体育館で開催される(6日に開会式)。世界バドミントン連盟(BWF)公認で、日本で初めて開催する国際大会。29の国・地域から約200人がエントリーしており、参加国・参加人数ともに最大級の規模となる見込み。
BWF公認の国際大会は、今年度は11月の世界選手権を含め、世界各地で11大会開かれる。パラバドミントンの選手は一般のバドミントン選手と同様に、この国際大会を転戦してランキングポイントを獲得していく。今大会は第7戦目で、地元の日本人選手にとっては大きなアドバンテージとなる。
開幕に先駆け、1日から4日間にわたり、日本の強化指定選手による直前合宿がヒューリック西葛西体育館で行われている。この体育館は日本障がい者バドミントン連盟(JPBF)のオフィシャルゴールドパートナーのヒューリック株式会社の支援により、JPBF選手の専用体育館となっている。もともとは銀行の研究施設の付属の体育館でバスケットボールチームの練習場として使われていたが、パラバドミントンの選手が練習する場所の確保に苦労していたことから、ヒューリックがバリアフリー化などの改修工事を実施し、JPBFに無償貸与した。
1日には体育館のお披露目式も行われ、女子SU5(上肢障がい)世界ランキング1位の鈴木亜弥子(七十七銀行)は「バドミントンのみのラインが引かれているので、見やすくてプレーしやすそう」と笑顔を見せた。また男子WH1(車いす)の長島理(LIXIL)は、この体育館を練習拠点にするため、近くに愛知県から引っ越してきたといい、「地に足をつけ、毎日練習する環境が整った。今回の大会は、世界トップクラスの韓国の選手が5人出場するので、ある意味、各国3人(枠)までの世界選手権よりレベルが高い。4日間しっかり調整して頑張りたい」と気合いを入れていた。
世界の頂点を目指してどのような熱戦が繰り広げられるか、注目が高まる。
(取材・文・撮影/荒木美晴)