日本ウィルチェアーラグビー連盟(JWRF)は24日、2016年リオパラリンピック出場権をかけたアジア・オセアニア選手権を10月29日〜11月1日に千葉ポートアリーナで開催することを発表した。
国際ウィルチェアーラグビー連盟(IWRF)から20日、契約に関する合意書を受け取り、正式決定となった。
同大会には、世界ランキング1位のオーストラリア、4年前のロンドンパラリンピックの予選で日本を2点差まで追いつめたニュージーランド、韓国などが出場する予定(出場国数は未定)。2015年の世界選手権(デンマーク)の優勝によりすでにリオへの切符を獲得しているオーストラリアをのぞく、上位1ヵ国がリオパラリンピックへの出場切符を手にできる。
ウィルチェアーラグビーの国際公認大会が日本で開催されるのは、2003年のオセアニアゾーン選手権大会以来2回目だ。2015年の世界選手権で日本のキャプテンを務めた官野一彦は「そもそも国際大会を日本で開催できることはめったにない。ウィルチェアーラグビーを生で観てもらえるチャンスだし、2020年の東京オリンピック・パラリンピックに向けて普及になる。マイナスのことがひとつもないし、リオが決まる瞬間を多くの人たちと分かち合いたい」と喜んだ。
また、パラリンピックに3大会出場している仲里進は「ポートアリーナはいつも日本選手権大会などを行っているところで、使い慣れているスポーツコート(床が傷つかないように敷くスポーツ用床材)でプレーできるなどホームで戦える利点は多い」とコメントした。
日本は現在、世界ランキング4位。荻野晃一ヘッドコーチは「日本はこれまで課題だったセカンドラインやサードラインを強化している。全員ラグビーでリオへの切符、そしてリオではメダルを獲りにいく」と意気込んだ。
なお千葉ポートアリーナでは、10月5日〜17日まで車椅子バスケットボール男女のリオパラリンピック地区予選が開催されることもすでに決まっている。
(取材・文/瀬長あすか)