「World Para Swimming 公認2018ジャパンパラ水泳競技大会」が22日から横浜国際プールで行われている。今大会は海外のトップスイマーも参戦している。
競技2日目の23日、男子200m自由形(知的障害S14)で東海林大(三菱商事)が1分57秒11をマーク。2位に入り、5月のイタリアでの大会で樹立した日本記録を自ら更新した。150mまでは先頭を泳いだが、最後に今季世界ランク2位のリアム・シュルター(オーストラリア)に抜かされた。「世界の強さを実感した」と話しつつも、「後半力を出し切ったなかでの2位は自信になった」と力強く語った。
初日の100m平泳ぎでアジア新記録を樹立した17歳の小池さくら(日体大桜華高)は、得意の400m自由形(運動機能障害S7)で2位となった。優勝したコーン・マッケンジー(アメリカ)はリオを制した世界女王で、小池の憧れの選手だ。「東京パラの2年前に彼女と戦える機会をもらえたのは光栄。10月のアジアパラでは、自分がどの位置にいて、どのくらいのレベルで戦えるのかを確かめたい。ベスト更新も狙う」と意気込んでいた。
また、女子100m背泳ぎ(運動機能障害S9)は、リオパラリンピック金メダリストのエリー・コール(オーストラリア)が1分13秒13で制した。日本勢では一ノ瀬メイ(近畿大)が4着となり、「久しぶりに国内でメダルを逃したから、すごく悔しい」と唇をかんだ。ただ、国内の大会で世界女王と同じレースに臨むことは「贅沢な経験」とし、「これまでは自分のタイム更新のためのジャパンパラだった。こうして勝負ができる機会に感謝している」と話した。
大会は24日まで行われる。
(取材・文/荒木美晴、写真/植原義晴)