「天皇杯・皇后杯 第42回飯塚国際車いすテニス大会」は25日、各種目で熱戦が繰り広げられた。
クアードシングルス決勝では、第1シードのニールス・フィンク(オランダ)と同2位で第2シードのサム・シュローダー(同)が対戦。フルセットにもつれる接戦の末、シュローダーが7-6、3-6、7-6(4)で勝利し、2大会ぶりの優勝を果たした。
両者の対戦は、ITFの記録によると通算45度目。互いを知り尽くすライバル同士の一戦は白熱し、シュローダーが最後までアグレッシブなテニスを貫き、タイブレークを制して競り勝った。試合後は、「まずは疲れたというのが正直な気持ち。優勝できて本当に嬉しい」と笑顔を見せ、「次は6月のローランギャロスが目標。世界一を目指し続けたい」と力強く語った。
女子シングルス準決勝では、第1シードの上地結衣(三井住友銀行)が第4シードのワン・ジン(中国)を6-4、3-6、6-4で下して決勝進出。準決勝のもうひと試合は、大谷桃子(かんぽ生命)が第3シードのアニク・ファンクート(オランダ)に6-4、2-6、6-4で勝利し、初の決勝進出を決めた。決勝は大会初の日本人対決となり、上地は「大谷選手の復帰後の活躍は素晴らしい。日本人同士で決勝を戦えることがすごく嬉しいし、楽しみ。頑張りたい」と話し、大谷も「自分らしいプレーを出したい」と、意気込みを語った。
男子シングルスでは、第1シードの小田凱人(東海理化)がジー・ジェンシュ(中国)を6-2、6-3で下し、決勝へ。成長著しいジーに対し小田は試合中に対応力を発揮して主導権を握った。決勝では第2シードのアルフィー・ヒューエット(イギリス)と対戦する。3月のマイアミオープンでの敗戦を踏まえ、「日本の大会で負けるわけにはいかない」と雪辱を誓った。
また、各クラスのダブルスは決勝戦が行われ、女子は上地/シュー・シェンシュエン(中国)組が優勝。男子はヒューエット/ゴードン・リード(イギリス)組が、クアードはシュローダー/ジン・ウッドマン(オーストラリア)組がそれぞれタイトルを獲得した。
(取材・文/荒木美晴、写真/植原義晴)
MA SPORTS 代表者、ライター