車いすラグビー — 2022/10/13 木曜日 at 2:37:08

【ヴァイレ2022】強豪カナダに勝利! ブラジル戦も制して4連勝

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ブラジルの選手と競り合い、トライを決める池崎=DGI Huset Vejle(デンマーク・ヴァイレ)

車いすラグビーの世界選手権は12日、大会3日目を迎えた。日本はカナダと対戦し、52-47で勝利した。また、2戦目のブラジル戦も58-37で下し、予選リーグを4勝とした。

カナダは日本が優勝した6月のカナダカップ決勝で延長戦を戦ったライバルチーム。互いを良く知る相手だけにともに慎重な出だしとなったが、日本は第1ピリオド、島川慎一(3.0)がパスカットしてそのままトライ。第2ピリオドも相手が取り損ねたボールを逃さず日本ボールにするなど、高い集中力を維持。前半のターンオーバーから奪った点差を保ったまま、後半も連携のとれたパフォーマンスを発揮し、勝利を引き寄せた。

「持ち味であるディフェンス力でチームに勢いをもたらしたい」と話す乗松

日本のローポインターは、長谷川勇基(0.5)や乗松聖矢(1.5)がスタートから出場。爆発力のあるカナダのエース、ザック・マデル(3.5)の動きやパスコースを読んでブロックするなど守備が光り、要所で相手の攻撃の芽を摘む活躍を見せた。乗松は「カナダカップのときはディフェンスのマッチアップに迷いがあったが、今回はそこを修正して、相手のナンバー2にボールを持たせることを徹底した。いいディフェンスにつながった」と振り返った。

2試合目は、第1ピリオドから試合の主導権を握り、最終ピリオドまでリードを保った。ハイローライン、バランスラインの組み合わせを使い分け、世界ランキング9位のブラジルにプレー強度の強さを見せつけた。今大会は要所で起用され、試合の流れを変える仕事をしっかりと果たしている池崎大輔(3.0)は、「チームは試合ごとに成長している」とコメント。14日の予選最終戦のオーストラリア戦については、「そこが一番厳しい試合になると思う。自分たちのラグビーをして予選1位通過したい」と話した。

(取材・文・撮影/荒木美晴)