「第1回 パラアイスホッケー日韓交流戦」の第3戦が17日、真駒内セキスイハイムアイスアリーナで行われ、日本代表は1-2で韓国代表に敗れた。
先制したのは韓国。試合開始から1分21秒、チョン・スンファンが放ったシュートをGK堀江航(東京アイスバーンズ)がはじくが、前にこぼれたパックを再びチョンに押し込まれた。その後、韓国のペナルティで日本がパワープレーのチャンスを掴むが、得点はならず。以降も攻撃に耐える時間が続くなか、虎視眈々とゴールを狙う日本は、第1ピリオド終了間際に伊藤樹(ロスパーダ関西)が混戦からパックをキープし、前線でパスを受け取った熊谷昌治(長野サンダーバーズ)がゴール前で左手から右手へ巻き込むように動いでシュートを決め、同点とした。
良い流れを第2ピリオドにつないだ日本代表。攻守が激しく切り替わるなか、幾度とチャンスの場面を作る。しかし、得点には至らず、逆にカウンターを狙っていた韓国に追加点を入れられリードを許した。最終ピリオドは両チームとも無得点で、日本は3連敗となった。
第1セットのセンターに起用された17歳の伊藤は、「11月の韓国遠征時より、今大会は失点を最小限に抑えられたと思うけれど、最後まで勝ち切ることができなかった。僕個人としては相手のマークを振り切れるくらいのスピードが必要。もっとトレーニングをしたい」と話し、前を向いた。
キャプテンの熊谷は大会を振り返り、「新体制となった日本チームの成長を感じた」としつつも、「スピードのあるチョン選手に追いつけないのが今の日本の実力だと思う。ドリブル、突破力、パスの精度などが全然足りない。個の力を高めていかなければ」と言葉に力を込めた。
(取材・文/荒木美晴、撮影/植原義晴)