パラアイスホッケーの国際大会「2025 ジャパンパラアイスホッケーチャンピオンシップ」は12日、長野市のビッグハットで予選リーグの最終戦が行われ、日本代表はTeam MAXに3-2で勝利した。
試合前、パックを積極的にゴール前に集めていこうと話し合ったという日本代表。一人ひとりがシュートへの意識を高めるなか、試合開始のフェイスオフから11秒で石川雄大(東京アイスバーンズ)が低い弾道のシュートを放ち、見事先制点を決めた。1点リードの第2ピリオド、Team MAXに同点弾を許すが、第3ピリオドに伊藤樹(ロスパーダ関西)がカウンターから相手GKとの1対1を制して追加点をマーク。その後、日本代表の反則で相手にパワープレーを許して同点に再び追いつかれるが、残り4分で伊藤が鮮やかにゴールを決め、突き放した。
予選リーグを1勝2敗の3位とした日本代表。ここまで全勝同士の韓国対イタリアは、イタリアが8-1で韓国に勝利した。この結果、14日の準決勝は日本代表(予選3位)対韓国(予選2位)、イタリア(予選1位)対Team MAX(予選4位)のカードが行われる。
予選リーグを振り返り、石川は「格上の2チームと対戦して、スキルの差はさほどないと感じている。では何が順位の差を生んでいるのか、それを身をもって学ぶ大会だと思っている。打つべきシーンでしっかりとシュートを決める2チームと、打っても点を決められない日本。身体にしっかり当ててプレッシャーを取りに来る2チームと、スティックで取りに行こうとする日本。そういった細かい差を感じたのは収穫だった。その誤差をちゃんと頭に入れて、決勝ラウンドは徹底して内容と勝ちにこだわって戦いたい」と話した。
(取材・文/荒木美晴、撮影/植原義晴)