「第7回全国障がい者スノーボード選手権&サポーターズカップ」が14日、長野県の白馬乗鞍温泉スキー場・若栗ゲレンデで開催された。平昌2018パラリンピックに出場した小栗大地(三進化学工業)をはじめとする世界の舞台で凌ぎを削るトップボーダーと、一般選手がともに出場できる大会。実施種目はスノーボードクロスで、世新型コロナウイルス感染防止の観点から競技時間短縮のため、一人ずつ滑走するタイムレースで行われた。
エキスパートの部は、上肢障害クラスに3人、大腿障害クラスに1人、下腿障害クラスに5人がエントリー。上肢障害クラスは、過去2回優勝している大岩根正隆(ベリサーブ)が身長180㎝・体重75㎏と恵まれた体格を活かして、2本とも安定した滑りを見せて優勝。
大腿障害クラスの小栗は、2月のW杯フィンランド大会の第1戦、第2戦ともに優勝するなど北京パラに向けて好調を維持しており、本番に向けては「金メダルを獲る」と力強く語っていた。
下腿障害クラスは、市川貴仁(エレマテック)と岡本圭司(サイドウェイ)が激しいトップ争いを演じ、会場を盛り上げた。2本目を先に滑った岡本が一時トップに立つが、最終滑走者の市川が2本目でさらにタイムを伸ばし、31秒12で優勝した。
(取材・文/荒木美晴、撮影/植原義晴)