水泳 — 2021/5/23 日曜日 at 21:56:53

【ジャパンパラ】窪田、荻原、石浦が初のパラリンピック出場切符を獲得!

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男子100m背泳ぎ(S8)で東京パラ派遣基準記録を突破し、初の代表に内定した窪田幸太=横浜国際プール(撮影/植原義晴)

東京2020パラリンピックの日本代表推薦選手選考会を兼ねた「World Para Swimming公認2021ジャパンパラ水泳競技大会」(横浜国際プール)は23日、最終日を迎えた。

男子100m背泳ぎ(S8)予選で窪田幸太(日体大)が1分9秒97で自身が持つ日本記録を更新し、派遣基準記録も突破。初のパラリンピック日本代表に内定した。

先天性の左上肢機能全廃の窪田は右腕のみを使って泳ぐスタイル。スタートから浮き上がりまででしっかりと距離を稼ぎ、水中の力強いキックで従来の日本記録より0.1秒ほど速いタイムで前半を折り返すと、後半もペースを落とさずに泳ぎ切った。レース後は「(派遣基準記録を突破した)実感があまりないけれど、9秒台が出たのはうれしい」と振り返った窪田。決勝のタイムは、1分10秒05。東京パラに向けては「本番では9秒台では戦えないと思うので、これからさらにタイムを上げていきたい。パラリンピックは出場するだけでなく、結果を求めて戦いたい」と力強く語った。

男子100mバタフライ(S8)は、荻原虎太郎(セントラルスポーツ)が決勝で派遣基準記録を切り、パラリンピック出場を決めた。

「4度目の挑戦」でパラリンピック初代表に内定した石浦

女子では、50m自由形(S11)で石浦智美(伊藤忠丸紅鉄鋼)が31秒20をマークし、派遣基準記録をクリア。33歳の石浦は全盲クラスで国内トップの実力を持ち、世界選手権には4度出場しているが、パラリンピック代表は過去3大会で落選。前回のリオ大会の最終選考会においては、わずか0.3秒差で代表を逃すなど悔しい想いをしてきた。その後は転職活動を経て、アスリート社員として競技に集中できる環境を得たことでタイムは向上。4度目の挑戦にして、初のパラリンピック代表切符をつかみ取った。

東京2020パラリンピックで日本は男子14、女子13の計27の出場枠が割り当てられている。今大会は、2019年の世界選手権ロンドン大会で優勝し、すでに内定を得ている木村敬一、東海林大、山口尚秀を除く、24人の代表選考会という位置づけで実施。富田宇宙、鈴木孝幸、窪田幸太、荻原虎太郎、石浦智美が派遣基準記録を突破し、代表切符を手にした。残りの選手の選考を含め、日本代表推薦決定選手は24日の選考委員会において決定、発表される。

(取材・文/荒木美晴、撮影/植原義晴)