
「第25回全日本パラ・パワーリフティング国際招待選手権大会」が3月1日、東京・八王子市の日本工学院八王子専門学校で開幕した。今大会は日本人選手男女32人に加え、ラオス、カンボジア、タイ、韓国からも8選手が参加。1キロを競う熱戦が繰り広げられた。
今大会は男子10階級、女子9階級を実施。大会1日目は女子軽量級と男子軽量級の2セッションが行われ、4つの日本記録が誕生した。女子55㎏級は、中村光(日本BS放送)が第1試技でスタートのコール前に試技を始めるミスで失敗したが、その後は安定したパフォーマンスを発揮。第3試技で自身が持つ日本記録を2キロ上回る70キロをマークすると、特別試技で72キロに成功し、存在感を見せた。女子61㎏級は、桐生寛子が77キロを挙げて日本新記録を樹立した。
男子49㎏級は、西崎哲男(乃村工藝社)が美しい試技を披露。第2試技で140キロを挙げ、3年ぶりに日本記録を更新。さらに第3試技で142キロに成功し、10月の世界選手権派遣標準記録を突破した。男子65㎏級では、奥山一輝(サイデン化学)が第2試技で159キロを挙げて3年3カ月ぶりに日本記録を塗り替えると、続く第3試技でも162キロに成功した。
大会は2日まで行われ、男女とも重量級のセッションを実施する。パリ2024パラリンピック日本代表の佐藤和人は男子107㎏級に登場する。
(取材・文/荒木美晴、写真/植原義晴)