水泳 — 2025/9/15 月曜日 at 22:40:25

【ジャパンパラ】石浦、鈴木らが世界選手権へ手ごたえ

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女子50m自由形(S11)で好タイムをマークした石浦=日本ガイシアリーナ(撮影/植原義晴)

「JPSA設立60周年記念 World Para Swimming公認2025ジャパンパラ水泳競技大会」は15日、大会最終日を迎えた。

女子50m自由形(S11)決勝は、石浦智美(伊藤忠丸紅鉄鋼)が29秒99で泳ぎ、優勝を果たした。パリ2024パラリンピックは、体重や筋力が落ちた影響もあり、50m自由形で10位、同100mで8位、100m背泳ぎで9位と不本意な結果に終わった。その後は、腕の回転数で押し切るパワー型から、大きなストロークからひとかきで距離を延ばす泳ぎへと変更しながらスピード練習やキックの強化に励んできた。29秒台は昨年5月のワールドシリーズシンガポール大会以来(29秒84=日本記録)。37歳の石浦は「ようやく戻ってきた。世界選手権もいい記録で迎えることができる」と、手ごたえを語った。

13歳の都甲は、4種目中3種目で優勝と結果を残した

中学生スイマー・都甲万結(大分パラ水連)は4種目にエントリー。初日の女子100m背泳ぎ(S9)を制すると、2日目は女子100m平泳ぎ(SB9)で優勝、最終日は女子50m自由形で31秒98をマークし、頂点に立った。女子100m自由形(S9)では2着。急成長を遂げる13歳のこれからの飛躍が楽しみだ。

男子50m平泳ぎ(SB3)は、鈴木孝幸(GOLDWIN)が決勝で大会新記録となる48秒67と好タイムでゴールした。世界選手権で狙っていた48秒台を大会前にマークし、「シンガポールでも十分狙えると思う」と力強く語った。また、男子50m背泳ぎ(S5)は田中映伍(東洋大)が35秒94の日本新記録を樹立。また、男子50m自由形(S14)では、山口尚秀(四国ガス)が25秒45で泳ぎ、自身が持つ日本記録を塗り替えた。

(取材・文/荒木美晴、写真/植原義晴)