パラアイスホッケー — 2025/1/16 木曜日 at 19:34:26

【Road to 2026】日本は3位決定戦で勝利

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日本代表は3位。来年のミラノパラに向けて課題と収穫を得てチームづくりに臨んでいく=ビッグハット

パラアイスホッケーの国際大会「2025 ジャパンパラアイスホッケーチャンピオンシップ」は15日、長野市のビッグハットで3位決定戦が行われ、日本代表はTeam MAXに2-0で勝利した。

試合開始後からパックをキープし、攻め続ける日本代表。第1ピリオドは無得点に終わったが、第2ピリオドの終了間際にパワープレーのチャンスで伊藤樹(ロスパーダ関西)が相手GKとの1対1を制して先制点を挙げた。第3ピリオドも猛攻を続けるなか、終盤に相手チームがGKをあげて6人攻撃に移ったところで、再び伊藤がパックを奪ってシュート。エンプティ・ゴールを決めて相手を突き放した。

試合後、伊藤は「決勝を戦えなかったのは悔しい。3位決定戦ももっと得点を決めなければいけないが、焦らずに攻め続けることができたのは良かった」と振り返った。また、今大会は宮崎遼コーチが全試合の指揮を執った。宮崎コーチは「これだけ攻めて(エンプティ・ゴールを除いて)1得点というのはまずい状況。世界選手権に向けて、とにかく決定力を育てることを念頭において強化していきたい」と話した。

また、決勝はイタリアが韓国を4-2で下し、優勝を飾った。イタリアはもともと組織力のあるチームだが、元アメリカ代表でパラリンピック金メダリストのニッコー・ランデロスが加入し、攻撃力が向上。予選リーグでも格上の韓国に勝利するなど、存在感を放っていた。

(取材・文・撮影/荒木美晴)